わたしの、ものさし

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新型肺炎の無気味さ

 行政を含め日本政府は、もっとしっかりしていると思ったが、今回の新型肺炎への対応を見ていると対応は遅く、かつ出てくる対応は後手後手で、危機管理ができておらず心細い。

 2月13日現在、武漢からの渡航者や中国人との接触がない感染者がポツポツ出てきたこの段階で、感染者から感染元を辿ってどうにかしようとか、そういう話のフェーズではない。公共交通機関の利用があれば、すでに不特定多数の人に感染しているとみるのが妥当だろう。

 おそらくすでに新型肺炎に感染して症状が出ている人が多くいるが、ふつうの風邪を思っているうちに治ってしまった人も多いのだろう。そういう無自覚な感染者から次の感染者に拡大中で、重症化してやっと新型肺炎だと認識する感じだろうか。

 防疫のプロである検疫官がマスクと手袋をしていても感染したのだから、我々一般人がマスクをしたところで感染予防できるとは思えない。要するに、罹るときは罹る。今後、特に日本国内での武漢並みの感染拡大は有り得るし、あるいは終息するかもしれない。そうした場合、危ない方の感染拡大の場合を考えておく必要があるだろう。

 そうすると、拡大防止の努力はすべきだが実際難しい。そこで、パワーは感染者の医療体制にシフトすべきだろう。武漢市での死者数が多いのは、感染症自体の毒性とか強さというよりは、患者が集中して武漢の医療体制が飽和し崩壊して、平時であれば受けられる必要な医療が極端に不足した状況による死亡と考えられる。

 医療に詳しくはないが、肺炎が重症化したときに酸素吸入器とか人工呼吸器があれば、回復して助かるかもしれないが、そういった装置と専用の処置室が無ければ、日本であっても死者が多く出てくるだろう。

 日本は、武漢を教訓としなければいけない。仮に東京都内で千人の感染者が出てきた場合に、どう対応するのか。2千人ではどうか。1万人ではどうか。関東全域で5万人出たらどうするのか。二手三手先を読んで、策を考えてほしい。