わたしの、ものさし

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ヤフオク!におけるマスクを巡る戦い

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 新型肺炎の騒動でマスクが品切れて、買い占め行為が実際にどこまであるのか、その実情は分からないが、高値での転売事実は確認できる。このような、困った人の足元をみる行為は嘆かわしい。ニュースでは転売でボロ儲けした人(中国人女性)がいるという。

 ヤフオクで、高値のマスクの出品を見るにつけて忸怩たる思いがあった。が、安倍総理がマスクの転売を禁止する表明があると、ヤフオク上で不思議な光景が登場した。

 明らかに高値の転売出品に対し、入札する人が出てきて、その入札価格がおそらくシステム上の上限額である99億9999万999円、約100億円となっている。

 これはあり得ないが、いくつか考えられる。

1.あえて高値で入札して、その他の入札をさせず、落札後に取引しない。

 つまり、このオークションを無効にするのが目的だろう。

2.巨額の入札をして落札させ、取引はしないが、オークション手数料を出品者に支払わせる。仮に100億円の取引であれば、手数料は10%で10億円となる。

 もっとも、出品者もその落札者を削除してオークションを取り消すことができるので、10億円を払うことはないだろう。

 

いずれにしても、ヤフオクにしてみれば、このシステム上ゲームは迷惑な話だろうか、そもそもヤフオクは、この公序良俗に反したオークションは阻止すべきだった。

しかし一方で物の売買は需要と供給で決まり、自分は価値がないとしても、それを欲しいと思う人にとっては1万円を出すわけで、いくらが不当でいくらなら妥当とする線引きも難しいだろうが、多くの人が覚える違和感が正しい方向なのだと思う。

 

 99億円の入札者は評価がゼロなので、おそらく使い捨てのIDから入札したのだろう。この入札はガイドラインに反するだろうが、少し爽快さを覚えた。