「鬼滅の刃」は、短いところに魅力がある
映画「鬼滅の刃」が快進撃しているようだ。私も映画館で観てみたい。
子供からの影響で、アマゾンプライムでアニメを一気に見てしまった。
最初は、結構グロいなと思いつつも、ぐいぐいあの世界観にひきこまれた。幅広い世代の関心を得られると、映画でもなんでも大ヒットする。「鬼滅の刃」もそういうことだろう。コロナ禍のなか景気の良い話は歓迎したい。
「鬼滅の刃」の漫画は、全22巻で完結したそうだ。長々と続く漫画が多いなかで、22巻というのが新鮮で爽やかに潔く感じる。まさに、22巻に全集中ということか。
そもそも漫画が100巻も続くと話の顛末がわからなくなるし、本を買う場合は物理的な収納に困るだろう。2、30巻程度で終わるのがいい。
あの横山光輝氏の三国志だって60巻なのだ。だから、60巻を超える漫画ならば、三国志以上の壮大な物語でなければならない。しかし、実際はダラダラとした話を繰り返していたりすると、作品自体が締まらなくなる。営業的な都合で終われないのだとしたら、物語は長いだけで、陳腐でつまらなくなっていくだろう。長すぎる漫画は、物語のイメージは浮かぶが、特に中高年にとっては具体的なストーリーとして訳がわからなくなる。長い分、話がボヤけてしまうのだ。
有終の美という言葉のとおり、少し短めで終わる方が、よりその作品の魅力が増す。惜しまれるくらいで丁度良い。