わたしの、ものさし

私の見たこと、聴いたこと、感じたこと、を書いています

ヘンリー王子の王室離脱は象徴的な変化

 時代の波というか、右に振れた針が左に振れるような動きというか。

 より勤労、より便利、より迅速が大事で価値のあるもので、これは戦後の高度経済成長時期から顕著に湧き上がった日本の美徳ともいえる。

 一方で、それを維持向上させていくとなると、苦労と努力が生じる。人の能力は1000年前とあまり変わっておらず、1日は相変わらず24時間で、1年は365日だ。どうしても無理をすることになる。そうこうして24時間営業を続け、正月休みもなく営業してきた。過労死、ブラック企業といったニュースも出始めて定着し、そして近年「働き方改革」という妙な言葉が登場した。今まで頑張りすぎて、変に屈折してしまった世の中、ライフスタイルを見直そう。そんな感じだろう。

 令和2年の元日は、近所のスーパーのいくつかで休業となっていた。コンビニも24時間営業を見直すらしいし、すかいらーくも24時間営業をやめるようだ。

 まったく問題ないし、まともな選択だと思う。

 夜間勤務の仕事をされている方にとっては、24時間営業がなくなることに不便を感じるだろうが、原則、人は、夜は睡眠をとって休むようにできているし、24時間営業というのは自然に反する行為だった。ニーズがあるからといって、対応するサービスを展開する必要はない。少なくとも、人の健康を前提にする飲食業であれば、深夜に食事を提供するのは矛盾するし、やめるべきだろう。夜は静かに休んで寝ておけばいい。変な選択肢を増やすことは豊かさではない。

 日本では年号が変わり、新時代の幕開けという雰囲気があるが、世界的には日本の元号は関係ない。とはいえ、イギリスの王子が王室を離脱するとか。これはすごい変化だ。歴史と伝統の象徴、つまりは世の「常識」という最高峰のところで、それが崩壊しつつある。こうしなければいけない、それはあたりまえだとする謎の「常識」というものが崩れ、もっと違った生活、人生の考え方が日本や世界で出てくるのだろう。

 ヘンリー王子の王室離脱を見た瞬間、日本の皇室でも離脱があるかもしれないと感じてしまった。眞子様の婚約問題は個人的に興味ないが、もしご本人同士がどうしてもというのであれば、世間が何て言おうとも、多くの批判を浴びようとも、皇室を離脱して生きていく道もあるかもしれない。