【日々の100】#3 リゾルト710
本格的にジーンズを穿きだしたのは高校時代から。ジーンズが好きだが、薀蓄を語れるほどではない。だが、いろいろなジーンズを穿いては手放すを繰り返し、今現在、愛用しているのが「リゾルト710」。
ジーンズの魅力は、ユーザーごとにいろいろあるが、私が大事にしている点は、
①自分の体にあったシルエットで、ジャストサイズであること。
②シルエットが美しいこと。
この2点。これがジーンズの魅力を最大限に引き出すものと考えている。
これをクリアしているのがリゾルト710である。
リゾルトのコンセプト
国産デニム業界で20年以上デザイナーを務め、その黎明期からデニムファンに支持されてきた林 芳亨(はやし よしゆき)が新たに立ち上げたブランドが RESOLUTE(リゾルト)です。RESOLUTEはメイド・イン・ジャパンにこだわり、織布から染め、縫製、仕上げまでの全生産工程が西日本の中国地方、備後地区の熟練のデニム 職人たちの手によって行われます。 昔ながらの染色方法、旧式織機で織られたオリジナルの生地の最大の特徴は、手に取るようにわかる毛羽立ち。この毛羽立ちこそが味のある色落ちに不可欠な要素なのです。
~(略)~
RESOLUTEのデニムが穿き手にあわせて「仕上がって」いくには、少なくとも1年は穿き続けなければなりません。ですが、「最初はもっさいパンツやけど、穿きこんだらええ色にな る」というデザイナー林の言葉通り、あえて加工を施さないベーシックなデニムだからこそ、穿きこむことで身体に馴染んでいき、そこから生まれる色落ちが唯 一無二の「加工」となっていくのです。RESOLUTEが目指すのは、トップスとシューズを選ばない、どんなコーディネートにも合わせることができる、い わば「道具」としてのデニム。
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リゾルトの注目すべき特徴
他のジーンズと決定的に違うこと。それは、定番の710はウエストサイズに対するレングス展開がきめ細かいこと。これでシルエットを崩さず、ジャストサイズを見つけることができる。
以下、リゾルトのサイトより引用するサイズ表。
最初見たとき、バスの時刻表かと思いました(笑)
サイズはインチ表示。ウエストサイズごとの、このレングスの展開ぶり。
普通、ジーンズを買うと、結構な長さを裾上げで詰める。これでシルエットが崩れてしまう。裾まで流れるようなテーパードラインが途中で切れてしまうのだ。それが今までのジーンズ。そういうものだと思っていた。
しかしリゾルトが、この既成概念を打ち破ってくれた。ウエストとレングスが合うものを選択できるのだ。
この結果、デザイナーが意図したシルエットで穿くことができる。
さらにリゾルトの凄いところは、各レングスごとに型紙を起こしていること。これには手間と製造コストがかかる。それゆえ他のブランドはやっていない。
また、リゾルトの凄みは、モデル数を4つだけにしていること。ふつうは商品の種類を増やしてしまうが、シンプルな商品展開で分かりやすい。
リゾルト710は「リーバイス66」がベース
リゾルト710は、リーバイス501の66モデルをベースにし日本人向けにモディファイしている。このデザインが日本人の体型にフィットする。
日本人は欧米人に比べて線が細い。欧米人ベースのパターンだとお尻やモモ周りが余ってだぶつく。結果、野暮ったい印象になってしまうのが従来のジーンズだった。
細めのジーンズだが細すぎず、流行に左右されない。
(デザイナーの林氏)
履き心地の良さ
リゾルト710の履き心地が素晴らしい。デニムのオンスが軽めなのもあるが、デニムの質感が気持ち良い。レプリカ系全盛のころの影響がいまだにあって、ややヘビーオンス(厚手のデニム地)での濃淡ある派手な色落ちが好まれたりするが、リゾルトは昔のリーバイスのように自然なアイスブルーへと色落ちしていく。
ジーンズの王道的な要素を抑えつつも、より今の日本人に合い、きれいにジーンズを履くために作られた710は定番となって、今後広く愛用されると予測します。