わたしの、ものさし

私の見たこと、聴いたこと、感じたこと、を書いています

深夜の制約の果て

 素人のカラオケ王座決定戦の類の番組が面白くて見てしまう。プロアマ問わず、上手な歌を聴くことが好きだ。

 数か月前になるが「歌姫決定戦」という番組は、意外な展開になって、面白いというよりも笑えた。

 

 確か夜の11時過ぎまでの生番組だった。決勝まで進んだのが女子中学生だったため、本人は生放送的に出られず、録画映像で決勝に挑んだ。

どういう法的な制約があるのか詳しくないが、このような場合、18歳未満でもリアルタイムで出演すれば良いと思う。本人と保護者の自由な意思のもとに、深夜に出演しても良いではないか。

 おかしな展開となったのは、中学生の代わりに、その母親が司会者の横に立ち、司会者への受け答えをしていた。

一方の対戦者は18歳以上なので、当然本人が立つ。中高年の母親と若い対戦者が並ぶその映像。もちろん母親は当事者でないし自分で歌って勝ち進んできたのでもないで、何となく所在無げな感じがテレビの映像越しに伝わってくる。

 最終的にその中学生が優勝してしまい、代わりに母親に花吹雪が舞い、優勝者として祝福される展開になった。ズームアップされる女子中学生の母親。

 

 

 個人的には、もう一方(18歳以上、確か22歳くらい)の人の方が、歌は上手かったと思う。

 

 

 

 

本当のリア充

 私の身の周りで感じることは、本当に充実していたり、心身ともに豊かな人ほどSNSに出てこない。つまりツイッターやFB、インスタに日常を挙げたりしない。ウエブ上で「リア充」アピール云々とあるようだが、そういうことの発想すらないようだ。

 このことは、少し考えてみればよくわかる理屈だと思う。幸せや充実さを外にアピールするということは、穿った見方をすれば、自分の人生の前提が不幸で退屈でつまらないものであって、その反動として自分の幸運ぶりを誰かに報告し、自分は大丈夫なのだと納得させようとしているのではないか。

 このことは泰然自若とした身の回りのリア充な方々を観察するとよくわかる。彼らは自分の幸運や充実さを味わい、豊かさを地味に静かに堪能しながら、リアルな人間関係のなかでのびのびといている。その中で、不特定多数の人たちに自分は楽しいとアピールする必要はない。誰かに自分の楽しさを伝えることよりも、純粋にもっと自分の楽しみを追及することに熱中する。

 

空の旅のルーティーン その3

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旅の宿、特にホテルの部屋は乾燥しがち。

不快な湿度とカビを抑えるためか全館空調と換気システムが動いているためだろうか。

乾燥してると喉をやられる。そこで私は、乾燥しているホテルの部屋では、バスタブに熱い湯を張り、浴室のドアを開ける。湯船からの熱と湿気が部屋に広がり、暖房と加湿になるからだ。

 

冬の北海道のホテルの部屋でこれをやると、窓が結露して水滴がすごい。北海道くらいになると、室内と外との温度差が有り過ぎて、ペアガラスではなく二重窓でないとダメなんだろう。

 

北海道の粉雪でも人が踏み固めるとアイスバーンになる。地元の人たちは余裕でアイスバーンの上を歩き、たまに高校生らしき若い人が走っている。慣れなのだろうか、彼らはまったく滑らない。

―8

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旅先との気温差が10度を超えると、服装と体の切り替えが難しい。

北海道は、既に東京の真冬より寒く、例年より早く雪が降りだしている。荷物は増やしたくない一方で、旅先で寒い思いで過ごしたくない。そのバランスを考える。上下とも薄手の重ね着で対応することにした。羽田空港内では暑いくらい。

 

北日本は荒れた天気らしいが、飛行機が飛ぶ雲の上は、いつだって青い空が広がる。

暖かい季節、暖かい場所の方が好きだが、冬の北海道も悪くはない。

湿度があるせいか、気温の割に寒くは感じない。

 

滞在中のホテルで全国ネットのテレビをみると、東京の中継で「10度で寒い朝」とレポーターがコメントしていた。北海道からこの放送を見ると、すごい違和感。10度は北海道では暖かい。

 

さて、おそらく今年最大の仕事の山場。出張のミッションをこなしていこう。

デザイン

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出張。電車の移動はのんびりして好き。ボックスシートなら旅気分。

 

特急に乗りながら、ふと思った。

車内の内装はグレーの樹脂でなくて、木で仕上げられないだろうか。

樹脂よりも、木の色味でずっと車内に雰囲気が出るし、居住のデザイン性も高くなる。

コストやメンテナンス、耐久性の問題なのか分からないが、木質内装の電車は素敵だと思う。

 

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先日、飛騨高山へ。

同僚とスバルでのドライブ旅行となった。

高速を飛ばす同僚。さすがレガシーで安定性はあるけど、のんびりでいいじゃん。

 

高山界隈で木の工芸品店に入って物色。

良い汁椀が欲しい。

みそ汁が好きで、毎日飲む。その道具は良いほうがいい。

ケヤキ、サクラ、クルミ、ナラと材がいろいろあって、さんざん迷ったけど、落葉樹の硬い木であるケヤキに決めた。

薄いウレタン塗装で白木の椀の風合い。多く流通している椀とちがって厚みがあり、ずっしりとしている。

職人によるくり抜きの椀は、得も言われぬデザイン性がある。

食洗機では洗えないけど、丁寧に、長く使おう。

 

・・・家に帰ってよくみると、小田原の工房の製品だった。