猛暑の数字を眺める
猛暑日が続く。
私は子供のころは、今よりも冷房がなかったし、夏はそれなりに暑かったけれども、ここまで酷い暑さではなかった気がする。寝苦しい夜もあったけど、夏の夜は涼しいという記憶がある。
実際どうなのだろうか。過去のデータを気象庁のサイトで調べてみた。
1980年(38年前)。
地元の埼玉の8月の気温を眺めると、確かに35度以上の猛暑日が無い。この年は冷夏だったのだろうか。最高でも32度。そして最低気温が25度以下で、いわゆる熱帯夜の日がない。夜はそこそこ安眠できたのではないか。しのげる暑さといえる。
1985年(33年前)。
同じ埼玉の8月では33度以上の日が14日程度ある。ただ、25度以上の熱帯夜が6日と少ない。
1995年。
この年の8月は、35度以上の猛暑日が15日もあり、現在並みに暑い。
ざっと3年のデータを眺めてみただけだが、年々夏が暑くなっていることが分かる。
寒さに対しては、自分の体を温めればいいのでどうにかなるが、暑さに対しては自分のいる空間の温度を下げる必要がある。要は冷房をつければいいのだが、冷房がないと対応のしようがない。極端なことをいえば、大規模停電が起き電気が使えなくなれば、ただ暑さをやり過ごすしかない。
しかし、人は環境に慣れるもの。猛暑日を何日も過ごすと、例えば、暑いであろう30度であっても涼しく感じるから不思議。
世界の天気を見ると、ヨーロッパの主要都市は緯度のせいか、東京よりも涼しい。日中の気温が高いところでも、最低気温が20度を切ったりするので、朝晩は涼しい。
また当然南半球は冬で、オーストラリアのシドニーの気温を眺めると、夏場に行ってみたくなる。