わたしの、ものさし

私の見たこと、聴いたこと、感じたこと、を書いています

平昌オリンピック 女子カーリングが面白い

 平昌オリンピックを見ていて、特に女子カーリングが面白い。

 通常の競技は、スピードや技を競う。いずれも短時間(数十秒から数分)で終わってしまう。しかし、カーリングの試合時間は3時間に及ぶ。どの競技よりも試合時間が長く、ゆえにテレビに映る時間が長い。メディアへの露出という点でいえば、カーリングはパフォーマンスが高い。3時間といえば一般的な映画や特番ドラマよりも長いのだ。メディアに出ることを望む選手には、おいしい競技といえる。

 

 さて、カーリングは、コンマ何秒のスピードでもアクロバティックな技や芸術性を競うものではない。0.1秒いや1秒の差と言われても一般人にはピンとこないし、フリースタイルのスキーのように、一瞬の技で何が起こっているのか素人には分からない。ナインハンドレッド(900)と言われても、回転角度かと理解したときには、選手は既に演技を終えている。

 一方、カーリングは落ち着いて見ることができる。ストーンの位置による得点を競うもので、基本ルールさえ理解すれば、誰でも一目瞭然に試合展開が分かる。そこが視聴にやさしい競技といえるし、見ていて面白くてのめりこめる。また、試合中の選手たちの様子も音声で聞こえてくるし、休憩時間の様子も見ることができ、選手との一体感も味わえる。(休憩中、選手たちが食べていたお菓子「赤いサイロ」に問合せが殺到したとか)

 ストーンがみごと良いラインを作り、相手の石を弾き飛ばすときの気持ちよさ。転倒とかケガをするようなアクシデントは無いので安心して見ていられる。

 そうはいっても戦略的で頭脳戦の競技なので、ストーンの行く末をドキドキしながら見入ってしまう。カーリングは面白い。