豊川稲荷東京別院
東京の都心にある豊川稲荷東京別院は以前から気になっていた。
稲荷とあるが、ご本尊はダキニ天(吒枳尼天)という仏教系の仏様になる。白狐に乗った天女の姿とされている。
そこで、参拝は神社式か、お寺式かどちらなのだろう。神仏習合で神仏がまじりあっているのはよくあるが、豊川稲荷はお寺式の参拝になるようだ。
関東三十六不動巡りのメトロ南北線沿いの目黒不動、等々力不動を巡るにあたり、まずは豊川稲荷に参拝することにした。
青山通り沿いにある豊川稲荷東京別院は都心にありながら、その境内の空気が澄んでいて清らかさがあり、とても心地よい場所だった。木々が高く周囲の無機質なビルを隠しているのもあって、東京の都心であることを忘れてしまう。
境内には七福神といくつかの稲荷社があった。参道や境内には狛狐がたくさんいて、無礼者は許さないという気迫を感じる。
奥の宮はこじんまりとしていて、祭壇も近い。本堂よりこちらの方が落ち着く。気後れせずに扉を開けて上がった方が良い。祭壇には、確か鏡のようなものがあって、神社の雰囲気がある。でも、祝詞ではなく、熱心に経文を唱える方がいたので、やはり仏教式だ。
豊川稲荷東京別院は、出世、成功、富の祈願などで信仰を集めているようだ。
写経を収め、御朱印をいただく。達筆で美しい。