関東三十六不動 29番 洞昌院
■29番 苔不動尊 不動山 洞昌院
休暇を取って関東三十六不動めぐりの秩父編。
今年はずっとドタバタして、有給休暇をほとんんど取れておらず、もっと消化しようというのと、気候のよい時期に関東三十六不動を巡っておきたいという思惑から、今回の秩父行となった。
やはり平日は人が少なく、落ち着いていて気持ちが良い。
さて、関東三十六不動は、住んでいる場所によって行きづらいエリアがある。
私は埼玉の川口に住んでいるので、神奈川の相模原周辺や千葉の南房総エリアはきつい。秩父も同じ県内とはいえ気軽に行けるところでもない。
ということもあって、ルートを思案した。
29番の秩父と30番の加須。これを秩父鉄道を結んで1日で巡ってしまうのが良い。
秩父鉄道の1日フリーパス(1440円)を利用すれば、乗り降り自由で秩父エリアの観光もできる。秩父鉄道の熊谷を起点とすれば、熊谷~野上~羽生でフリーパスの代金は十分元が取れてしまう。
29番 洞昌院の最寄駅の野上駅。
駅全体の雰囲気がレトロで、逆に新鮮で素敵だ。
ちょっと地方に行けば、このような駅がたくさんあるのだろう。
1日何万人の人が利用する駅ってなんなのだろう。都市部から離れ、こういう風景の中に入ることは大切だ。
ドラマや映画に登場しそうな駅構内(改札付近)。
カフェもコンビニもない、こういう情緒って好き。
さて、
のどかな秩父のカントリーロードを約20分歩くと、山門に辿り着く。
ここは萩寺といわれていて、秋の七草の「萩」がたくさん群生している。
本殿に行くまでに、萩をかき分けていく。そんな感じだった。
駅から徒歩20分程度と遠いだけに、静かで長閑だった。
訪れたとき参拝客は自分だけで、写経を納め、御朱印をいただく。
お寺の方がとても良い方で、般若心経の意味のさわりを話してくれた。
ミクロからマクロ。宇宙とは、人とは。本当の幸せ、ありがたいこととは何か。
そんな話を朝の9時にしていただいた(笑)。
寺によっては(特に大きな寺)、無愛想で何も話さないところもある。対応しきれないから仕方がないが、参拝者になんらかの話をするのが本来のお寺の在り方ではないだろうか。