わたしの、ものさし

私の見たこと、聴いたこと、感じたこと、を書いています

【日々の100】#1 ミヤタ自転車 ル・マン

松浦弥太郎の「日々の100」を読んで、私の「日々の100」を書いてみたくなった。

日々の100 (集英社文庫)

日々の100 (集英社文庫)

 

 

著名人である松浦氏は、おそらく“大人の事情”を踏まえながら日々の「100」を挙げているのだと思う。そう思う理由としては、松浦氏が挙げるJ.M.ウエストンの靴が、この本では「ゴルフ」で、別の雑誌では「ウィングチップ」となっていたこと。暮しの手帖の編集長であった松浦氏に紹介されれば、商品のステータスも上がり、たぶん売上も上がる。もっとも、日々の100=「お気に入りのモノ」は、時間とともに更新されので、変化は有り得る。

 

一個人の私は、ブランド、メーカーとの関連もないので、真に個人的な経験と好みから、好き勝手に日々の100を書いてみようと思う。ただし、私の「日々の100」も揺れ動くし変化はするだろう。

 -------------------------------------------------------------------------------------------------

f:id:michaelx:20160519144805j:plain

3年前の初夏のころ、中古の自転車を買った。ミヤタのル・マンという約30年前に製造された自転車だ。

クロモリのサイクリング車が好きな友人がいる。ブリヂストンなど日本の主要メーカーが、まだ日本製の部品で製造していたころの製品の質が高いらしい。

その影響から、クロモリフレームの30年ほど前のスポルティーフを購入するに至った。(スポルティーフとは、ランドナー(長距離旅向きの自転車)と、ロードバイク(舗装道路での高速運転)の中間的な自転車)

 

古き良き時代の中古車から探すため、選択肢は限定的だった。有るものから選んだが、それがミヤタ自転車のル・マン(700c)。ダブルレバーで、前3段、後ろ6段。サドルはクラシカルにブルックスのB17インペリアルのブラウン。ディレイラー等はサンツアー。詳細スペックは素人につき分からず割愛するが、今流行りのロードバイクとは別物のようだ。

ストイックに走るのではなく、のんびりと(でもスピードは出る)、遠くまでシティサイクルよりは高速でサイクリングできる。そんなスタンスであれば十分な自転車だ。

本来、スポルティーフは高速かつ長距離旅用の自転車らしい。

 

この自転車が、私の移動手段の概念を大きく変えてくれた。

自転車を趣味とするか、日常道具とするかは人ぞれぞれだが、日常道具として便利で、意外と遠くまで行くことができる。自転車での行動範囲が広がったのは確実で、ふつうは電車や車で行くような場所でも自転車で行くことが増えた。

自転車でここまで行けるんだ、という新鮮さと達成感も気持ち良い。

時間と体力のある学生のころに、このような自転車の魅力と出会っていれば、自転車で日本一周などしていたかもしれない(やる気ならば、今でもできるだろうけど)。

私は埼玉の川口に住んでいるが、往復30キロ程度の東京都内にしばしば自転車で行く。都内こそ自転車移動が便利だし、早く、何より移動が楽しい。(残念ながら、自転車用の道路スペースの整備が不十分なので、運転に注意が必要)

 

 wikipedia「自転車」より

エネルギー効率

自転車による移動は生物と機械の両方の中で、その移動に要するエネルギーの量に関して突出して効率的であり、人間がある距離をある速度で移動するのに必要なエネルギーの量で比べると自転車は徒歩の5分の1に過ぎないという定説がある[22]。1950年代の中期に、現在の「財団法人自転車産業振興協会自転車技術研究所」の前身にあたる「自転車生産技術開放研究室」がまとめた研究により、この数値はおおむね正しいことが確認された。この際には、被験者の呼気に含まれる二酸化炭素の量から消費カロリーを推算する手法が用いられた。ただし、これは平坦な舗装道路を前提とするという自転車にとって有利な条件での比較である。

こうした数値を基に、一般的な自転車で1kgの物体(車体を含む)を1km移動させるのに必要なカロリーは、おおよそ自動車の6分の1、ジャンボジェット機の4分の1程度しか必要ないとの試算もある[2

 

上記のとおり、自転車は、動物や自動車、飛行機に比べ、地球上でもっともエネルギー効率の良い乗り物(仕組み)とされる。

ロードバイク乗りが1日に100km、200kmと自転車とは思えない距離を走れる理由の一つに、エネルギー効率の良さがある。ママチャリも自転車なので効率が良いだろうが、スピードと長距離用のロードバイクタイプがさらに効率が良い。

自転車は、いつでも安全に楽しく

環境にも良く、程よい運動にもなる便利な自転車がもっと多く(安全で楽しく)利用される社会であってほしいと思う。

ただし、近年自転車の事故も増えてきているようだ。物体の衝撃力(破壊力)は、質量とスピードの二乗に比例するはずだが、とにかく時速30キロのスピードの自転車は、相当な威力を持つ。安全運転を心掛けたい。